第5回:ご機嫌にお伺いを立てる。
家づくりは山あり谷あり。
様々な紆余曲折の中、やっとこさ土地が決まり、
これからは楽しい楽しいコーディネートが始まります。
もちろん限りのある予算ですが、
土地代が安くなったことで若干の余裕も出来たもんですから。
僕なんかはもうワックワクして、
「どんなすごいトイレを付けてやろうか( `ー´)ノ」
とか、
「愛猫のためにキャットタワーを造作しちゃう?( *´艸`)」
とかとか、
勝手気ままに盛り上がっておりました。
が、しかし、
家づくりにはこんなところにも落とし穴があります。
それは「奥様のご機嫌」です。
僕の場合はやや特殊ですが、
担当の設計士とコーディネーターが同じ会社で働く仲間なので、
過去に一緒に携わったオーナー様のお家を持ち出しては、
「○○様の家で作った~が良かったですよね」
とか、
「○○様邸の2階の引き戸と同じ収まりにしたいなー」
とか(=_=)
ついつい共通の話題ばかりで会話をしてしまったのです。
そうすると、
聞いてもわからないような会話ばかりが盛り上がるので、
奥さまのモチベーションは徐々に下がっていくのでした。
そして家に帰った後、、、
カミナリが落ちるのです。
打ち合わせ中は我慢していた気持ちがサンダーボルトとなり、
フリージャズのようなビートで、僕を叩きつけます。
※上記はあくまでイメージです。笑
せっかくこれから二人が暮らす家を作っているのに、
僕の意見ばかりでプランが出来上がっていくのがとても悲しかったそうです。
当然といえば当然なんですけど、
盛り上がっている時ってついつい周りが見えなくなっちゃうんですよね。。
極端な表現をしたので、
まるで僕が奥さんの意見まったく無視で進めてるみたいですが、
決してそういうわけではありませんのであしからず。。。
ただ、そういう気持ちにしてしまったのは事実だし心当たりもありました。
もちろん逆のケースもあると思います。
奥さんだけが盛り上がってもダメ。
旦那さんをないがしろにしてるとスネちゃうに決まってます。
どんなことでも確認が大事です。
盛り上がってしまっている時こそ相手のご機嫌を伺ってみましょう。
日本人の身上は「察しと思い遣り」だと、
僕の尊敬する葛城ミサトさんも言ってました。笑
打ち合わせ途中で大切なことに気付けた僕は、
無事に、楽しく充実した打ち合わせを終えることが出来ました。
家づくりは山あり谷あり。
落とし穴があればカミナリに打たれることもある。笑
でもそんな出来事も、過ぎてしまえばすべて良い思い出です。
家づくりの中でいちばん濃密な期間を経て、ついに工事がスタートします。
思い入れも増えてるから、
カタチになるのが楽しみでしょうがない!
建てる側になって初めて実感しました。
と、いうことで、
次回は工事期間中の作法についてです。
どうぞご期待くださいませm(__)m