北海道遺産探訪
こんにちは。
札幌店の木元です。
先日、上士幌町にある『タウシュベツ橋』を見に行きました。
今から80年前、旧国鉄時代に竣工したコンクリート製のアーチ橋です。
死ぬまでに一度は見たい景色100景にも選ばれたことがあるそうで、
冬はダムに沈み、水位が下がる頃に凍った湖面から現れるので幻の橋とも言われるそうです。
年々老朽が進みすべてのアーチが繋がった姿を見られるのはおそらく今年が最後だそうで、
ツアー客が後を絶たないとガイドさんが言ってました。
10月初旬に行ったのですが、例年ではすでに湖に沈んでいる頃らしく、
今年は20年に一度あるかないか、
紅葉を背景にタウシュベツ橋が見られる希少年となったそうです。
タウシュベツ橋までは観光センターの許可を得て林道を歩いて行かなくてはなりません。
自然が生い茂る中を進むんですが、
熊の目撃情報も多数あり少々緊張しました。
天候にも恵まれ綺麗な姿を見ることが出来ました。
風が穏やかだと橋が湖面に映りアーチが真円に見えるそうです。
観光センターに貼ってあったJR北海道のポスターの中で、
素敵なフレーズを見つけました。
「ピカピカだっただけの頃より、
いまのほうが輝いている気がします。」
一度は上士幌町で補修しようかという話もあったそうですが、
自然に朽ちていく姿が美しいという声が多く、あえて自然のまま残しているそうです。
施工当時はコンクリート製の橋は珍しかったそうですが、
合理的な理由の他に自然の中に作る橋だから自然の素材に近いコンクリートが選ばれたそうです。
どこから撮っても絵になる素敵な橋でした。
冬は凍った湖の上を歩いて橋まで近づけるそうです。
湖から現れて姿も見に行きたいと思います。
皆さんもぜひ(^^)