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一戸建ての維持費の相場は?マンションとの比較や費用を抑えるコツ

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一戸建ての維持費の相場は?マンションとの比較や費用を抑えるコツ

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こんにちは。ナチュラル&スローな家「ナチュリエ」のスタッフです。

家にかかるお金は建てて終わりではありません。
持ち家では、入居後も税金や修繕費用といった維持費がかかるのです。

今回は一戸建ての住宅にかかる維持費について解説!
どんな費用がいくらくらいかかるのか、マンションの場合の維持費との比較、維持費を抑える方法などについてご紹介します。

一戸建ての維持費は年間で約40万円!内訳は?

一戸建て住宅の維持費としてかかる項目は、大きく税金・修繕費・保険の3つです。
これらを合計した一戸建ての年間の維持費は、建物が新築か中古かやエリアによっても異なりますが、だいたい年間40万円前後を目安に考えておくといいでしょう。

では、年間の維持費の内訳やそれぞれの項目がどんな費用なのかを順番に説明していきますね。

税金

維持費として毎年かかる税金は、固定資産税と都市計画税です。

固定資産税は毎年1月1日時点で建物や土地などの不動産を所有している場合にかかる税金です。
建物と土地にそれぞれかかり、年に1回支払い通知が届きます。
固定資産税額は一般的に固定資産税評価額の1.4%ですが、市町村によって異なることも。
固定資産税評価額は購入価格とは別もので、自治体が決定し、3年に1度評価額の見直しがされます。

なお2024年3月31日までは軽減措置があり、新築住宅にかかる固定資産税が3年間は1/2に減額されます。
たとえば、固定資産税評価額が2,000万円なら、最初の3年間の固定資産税は年額14万円、それ以降は年額28万円になります。

ただし、建物は年々価値が落ちていくと考えられるため、評価額も下がっていきます。
基本的には新築時が最も高く、年数を経るごとに建物の固定資産税は下がっていくものと考えて良いでしょう。

逆に、土地の固定資産税は、人気のエリアになるなど土地の評価額が上がると、固定資産税額も高くなる可能性があります。

固定資産税については「家の固定資産税はいくらかかる?計算方法や特例、安く抑える方法も」でさらに詳しく解説しているので、あわせてご覧ください!

都市計画税は必ずかかるものではなく、市区町村が定める市街化区域内に家や土地がある場合にかかる税金です。
都市計画税額は、固定資産評価額の0.3%です。

都市計画税にも軽減措置があり、200㎡以下の宅地用の土地にかかる税額が1/3、200㎡を超える部分の土地にかかる税額は2/3になります。

修繕費

建物は時間が経つごとに老朽化していきます。
新築から10〜15年ほど経つと、外壁や屋根の修繕や、床や壁紙の張り替え、住宅設備の入れ替えなども必要になってくるでしょう。

賃貸の場合は管理会社や大家が負担しますが、一戸建てでは、こういった修繕の手配や費用負担もすべて自分でしなくてはいけません。

修繕費用は修繕箇所や工事内容によって異なりますが、例えばドアの交換でも10~15万。
外壁や屋根の張替えといった大規模な修繕、老朽化によるフルリフォームなどは数百万円単位で費用がかかってしまうことも。

住宅の状態や条件などによっても異なりますが、30年間一戸建てを所有している間にかかる修繕費の総額は、600~800万円ともいわれています。

修繕が必要になったときにまとまった資金を用意できるよう、毎年金額を決めて修繕費のために貯金をしておくなど工夫すると、いざというときに慌てなくて済みますね。

保険

万が一の災害で一戸建てが被害を受けてしまった場合に備える保険。
火災保険や地震保険に加入している方がほとんどだと思います。

費用は保険の補償内容や期間によっても異なりますが、地震保険なしで年間3万~5万円程度、地震保険ありで年間10万円前後が一般的です。

火災保険の補償内容や相場、保険料を抑えるコツなど、詳しくは「新築住宅では火災保険に入るべき?補償内容や相場など詳しく解説」も参考にしてくださいね。

また、住宅ローンを利用している場合は、団体信用生命保険(団信)に加入もしているはず。
団体信用生命保険とは、契約者に万が一のことがあった場合にローンの返済義務がなくなるという保険です。
この保険料は通常、ローンの金利に0.2%程度上乗せするかたちになっています。

固定資産税は、一般的な戸建ての場合、年間10万~15万円が相場だといわれています。
修繕費は30年間で600万円かかるとすると年間では20万円、保険料は年間8万円と想定すると、固定資産税、修繕費、保険料の合計は38万~43万円。

年間約40万円前後が目安と言えそうです。



一戸建てとマンションの維持費も比較してみよう

マンションの場合も維持費がかかりますが、一戸建てとはその内訳が少し異なります。
マンションでかかる維持費は主に税金、管理費、修繕積立金、保険、駐車場代の5つです。

マンションの維持費について、それぞれの項目がどんなものか順に説明していきます。

税金

一戸建てと同じように固定資産税と都市計画税がかかります。
課税基準や税率は戸建てとマンションも変わりません。

固定資産税は土地と建物両方に対してかかりますが、マンションの場合、土地の固定資産税は敷地に対する持分割合によって按分した額となります。
そのため、土地に対する固定資産税は、一戸建てよりも抑えられる可能性が高いです。

建物については、構造によって固定資産税が異なり、木造の一戸建てよりも、鉄筋コンクリート造などのマンションの方が資産価値が下がりづらいため、固定資産税は高くなります。

条件によって大きく差があるものの、相場は10万円〜30万円前後といわれており、全体的にはマンションの方が高くなる傾向にあります。

管理費

マンションの共用部分や設備の管理維持、清掃、管理人費用などのために支払うお金です。
金額は物件によって異なりますが、月額1万~2万円程度が一般的です。

戸数が多い大規模マンションでは安く、設備が豪華な高級マンションでは高くなる傾向があります。

修繕積立金

共有部分や共用設備、外壁などの修繕をするための費用です。
毎月1~2万円程度が相場です。
十数年に一度の大規模修繕の際には修繕積立金のほかに一時金を求められたり、大規模修繕後は修繕積立金額がアップするといった可能性があります。

また、室内の専有部分の修繕に関しては自己負担です。

保険

一戸建てと同様、火災保険、地震保険、団体信用生命保険などが該当します。
近年はマンションのほうが一戸建てよりも火災に強いといわれており、火災保険料は少し割安になる可能性があります。

相場は年間15,000円前後だと言われています。

駐車場代など

マンションの駐車場や駐輪場を借りている場合は、月々の駐車場代がかかります。
平置きか機械式か、エリアなどによっても金額は異なりますが、相場は5,000~3万円といわれています。

マンションの年間維持費のおおよその目安は以下のようになります。

  • 税金:10万円前後
  • 管理費:1万~2万円×12ヶ月
  • 修繕積立金:1万~2万円×12ヶ月
  • 保険:15,000円前後
  • 駐車場代:5,000~3万円×12ヶ月

エリア等の違いによりかなり幅はありますが、年間40万円~100万円前後の維持費がかかることになり、一戸建ての倍かかるケースも。

管理費や駐車場代など、一戸建てではかからない費用があることが維持費が高くなっている原因です。

一戸建てとマンションのメリット・デメリットについては下記コラムでご紹介しています。
あわせてご覧ください。
一戸建てとマンションを比較!悩むならメリット・デメリットも確認

一戸建ての維持費を安く抑えるポイントは「修繕費」にあり!


ダイニングの内装

「住宅ローンもあるのに、維持費が高いのは大変…」と思っている方も多いでしょう。
一戸建ての維持費で抑える工夫ができる部分、それは修繕費です。

修繕費を抑えるためには、こんなポイントを心がけてみましょう。

メンテナンスフリーの素材を選ぶ

メンテナンスフリーの素材とは、老朽化や劣化がしにくく長持ちする素材のことです。

長く使える素材は建築時の価格は少し割高かもしれません。
しかし、メンテナンスの回数を減らしたり次のメンテナンスまでの期間を延ばしてくれるので、結果的に費用を抑えることにつながります。

外壁のデザイン性にこだわりすぎて数年後には塗り替えがたくさん必要になってしまうとランニングコストがかさんでしまいますよね。
外壁以外にもドアやお風呂、キッチンなどに使う素材や機器の耐久性もしっかりチェックして選ぶようにしましょう。

定期的に点検や補修をする

設備や内外装については、定期的な点検や補修でこまめにメンテナンスを。
完全に壊れたり破損してしまう前に手を打つことができれば、長持ちさせることができますし、修理費用も安く抑えられます。

また、業者には頼まずに、できる部分は自分で補修を行うというのも節約になります。
ちょっとした壁の補修や壁紙の張り替えなど、プロに頼まなくてもできる箇所は自分で行ってみるのもいいでしょう。

アフターケアが手厚い業者を選ぶ

入居後のアフターサービスについても、無料メンテナンス対応の期間や範囲、内容についてしっかりチェックしましょう。
新築住宅は、引き渡しから最低10年のアフターサービスをつけることが義務づけられています。

大規模な修繕やリフォームは見積もりを比較する

リフォームを依頼する際は、複数の施工会社に見積もりを取りましょう。
同じ内容のリフォームでも金額に大きな差が出るケースもあります。

大手リフォーム会社や工務店、職人が個人で営む店など、リフォームを依頼できる会社にもたくさんの種類があります。
会社の規模が大きくなるほど、仲介手数料や広告宣伝費など施工費用以外のコストがかかることもあるので、しっかり金額を比較したうえで依頼する会社を決めるのが大切です。

一戸建ての維持費の目安は年間40万円前後!マンションと比較して検討しよう

一戸建ての維持費は税金、修繕費、保険などがかかり、年間40万円前後が目安となります。
特に金額が大きいのが修繕費。
毎年決まってかかるわけではないですが、新築から10〜15年以降から必要に応じてかかり、大きな修繕では数百万円単位の出費になる可能性もあります。

マンションの場合の修繕費は一戸建て同様の税金、保険に加え、管理費、修繕積立金、駐車場代などが毎月かかります。
年額は40万円~100万円ほどになることもあり、一戸建てよりも多くの維持費がかかるケースも多いでしょう。
共有部分の修繕は管理組合が行うので手間がかかりませんが、月々の維持費の負担は大きいです。

一戸建ての維持費を抑えるためには、修繕費を抑えるのがポイント。
メンテナンスフリーの素材を採用したり、こまめな点検・補修を行ったり、アフターサービスが手厚いハウスメーカーを選ぶことも大切です。

また、リフォームをする際は会社によって費用が大きく違うこともあるので、複数社から見積もりを取って検討しましょう。


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