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こんにちは。ナチュラル&スローな家「ナチュリエ」のスタッフです。
住宅ローン契約では頭金や金利、月々の返済額に目がいきがちですが、実は手数料や保証料といった「諸費用」が意外に大きな金額となります。
しっかりと資金計画を立てていないと、予想外の出費が発生することも。
今回は見落としがちな住宅ローンの諸費用について解説。
どんな項目でどのくらいの費用がかかるのか、住宅ローンの諸費用を抑える方法や、諸費用を借りることができる「諸費用ローン」などについてもご紹介します。
住宅ローンの諸費用とはどんなもの?目安はどれくらい?
住宅ローンの諸費用とは、住宅ローンを契約するにあたって返済額や金利とは別にかかる手数料などのことです。
主に手数料や保証料、各種保険や税金などが含まれます。
住宅ローンの諸費用は借入金額の3~10%程度が目安といわれています。
具体的な金額は購入物件が新築か中古か、一戸建てかマンションか、契約する金融機関や返済期間によって異なります。
例えば住宅ローンで3,000万円を借り入れて、合計7%程度の諸費用がかかるとすれば、その金額は210万円。
なかなか大きな金額ではないでしょうか。
住宅ローンの契約時に現金で用意しなくてはいけないものも多いため、負担が大きい費用でもあります。
住宅ローンの諸費用の項目別の目安は?
住宅ローンの諸費用としてかかる項目と、それぞれの費用の目安をご紹介します。
融資手数料
住宅ローンを契約する金融機関へ支払う事務手数料です。
金融機関ごとに金額を設定しており、3~5万円程度が相場です。
金額ではなく「融資額の2.2%」といった設定にしている金融機関もあります。
印紙税
住宅ローン契約を結ぶ際に支払う税金です。
金融機関などで収入印紙を購入し、契約書に貼付して納付します。
金額は借入金額(契約金額)ごとに定められていて、2万円~10万円が目安となります。
契約金額によって変わるため、詳しくは国税庁の印紙税額の一覧表も参考にしてください。
ローン保証料
保証料とは、保証人の代わりに保証会社に保証に入ってもらうための費用です。
近年は住宅ローン契約時に連帯保証人の設定ではなく、保証会社との契約を求める金融機関が増えています。
借入金や返済期間によって保証料は異なり、目安としては物件価格の2%程度、具体的にいうと35年契約の融資額1,000万円当たり20万円程度です。
一括で支払う、または金利に上乗せして月々支払うといった支払い方法があります。
火災保険料、地震保険料
住宅ローン加入時には火災保険や地震保険の加入が必須となるケースも多いです。
保険料は年間で数万円~10万円前後となるでしょう。
こちらも一括で支払う、または金利に上乗せして月々払いや年払いといった方法があります。
団信生命保険料
ローン契約者が亡くなったり指定の病気で収入が亡くなったりしたときのための保険です。
住宅ローン商品によって、必須のものとそうでないものがあります。
団信の保険料は、民間金融機関で住宅ローンを借り入れする場合は金融機関が負担してくれることがほとんどのため、ローン契約者が支払う必要はありません。
支払う場合は10~12万円程度が目安で、多くは月々のローンと一緒に支払います。
斡旋手数料
住宅ローン手続きを代行した不動産会社へ支払う手数料です。
仲介手数料に含まれる場合や、別途支払う場合があり、不動産会社により異なります。
ちなみに、住宅ローンだけでなく不動産購入全体にかかる諸費用についてはこちらで詳しくご紹介しています。
住宅購入に必要な諸費用とは?軽減措置や総額の目安などを解説!
住宅ローンの諸費用を節約する方法
住宅ローンの諸費用は合計すると大きな負担につながります。
住宅ローンの諸費用を少しでも節約する工夫をご紹介します。
融資手数料が安い金融機関を選ぶ
融資手数料は金融機関が独自に設定していますので、手数料を比較して金融機関を選ぶのも一つの方法です。
近年増えているネット銀行は融資手数料が安い傾向にあります。
ただし、手数料が安い住宅ローンは金利が高いこともあります。
諸費用だけでなく金利やその他の条件なども合わせて比較しましょう。
頭金を多く用意する
頭金を多く用意して借入金額を減らすことで、融資手数料を安く抑えることができます。借入金額に対して一定の割合で融資手数料が必要となる場合、借入金額が多いほど手数料も高くなってしまいます。
そのため、頭金を多く用意することで融資手数料を減らすことができるのです。
ただし、頭金としてまとまった金額を用意できない場合には無理せず、他にも必要となる費用や手元に残す資金などのバランスを見て決めるようにしましょう。
住宅ローンの頭金の目安などについては「住宅ローンの頭金はいくら必要?メリット・デメリットや注意点も」もあわせてご覧ください。
火災保険の商品や補償内容を選ぶ
火災保険に加入する際は保険会社や商品を勧められるまま契約するのでなく、内容を吟味して必要なものを選ぶようにしましょう。
例えば海や川から遠く台風や豪雨の被害が少ない地域では水害の補償を薄くするなど、自分に合った保険や内容を選ぶことで、保険料を抑えられる可能性があります。
ローン保証料を抑える
ローン保証料は住宅ローン諸費用の中でも高額になってしまうことが多い費用です。
支払い方法を月払いではなく一括払いにすることで、支払総額を抑えることができるのでぜひ検討してみましょう。
また、住宅ローン審査が厳しくなる傾向がありますが、保証料が不要という金融機関やローン商品も登場していますのでチェックしてみてくださいね。
電子契約で印紙税を節約する
住宅ローンによっては、インターネット上で電子契約ができる場合もあります。
電子契約をすれば印紙を貼らなくても良くなり、印紙税を節約することができる可能性も。
さらに、金利が安くなるなどの特典があるケースもあるので、よくチェックして賢く利用しましょう。
ちなみに、住宅ローン自体の返済総額を抑えるには、金利タイプの選び方も重要なポイントです。
金利タイプ別のメリット・デメリットについてはこちらもご覧ください。
住宅ローンのメリット・デメリットとは?3つの金利タイプの違いも
住宅ローンの種類は?金利タイプ別の特徴、借入先と返済方法の種類も
住宅ローンの諸費用も借りられる「諸費用ローン」
住宅ローンは基本的に「物件の購入費用」を借り入れるという、用途が限定されている契約です。
物件の購入費用ではない住宅ローン諸費用や、そのほか不動産仲介手数料や引越し費用などの住宅購入に関わる諸費用は現金で用意しなくてはなりません。
そのため、自己資金が少ない方にとっては大きな負担になるでしょう。
そこで、購入費用以外の諸費用を借りることができる「諸費用ローン」が登場しています。
対象となる費用は金融機関によりますが、下記のような費用を借りることができますよ。
- 住宅ローン契約時の融資手数料、印紙税、保証料
- 不動産仲介手数料、登記費用
- 引っ越し費用、修繕積立金 など
諸費用は合計すると数十万~数百万になることもあるため、自己資金に余裕がない方にとっては嬉しいローン商品です。
ただし、諸費用ローンの契約には別途融資手数料や保証料などの費用がかかり、金利も2〜3%と住宅ローンよりも高いことがデメリット。
安易に借りると返済負担が大きくなってしまうので注意してください。
また、契約には審査があり手間がかかること、すべての銀行に諸費用ローンがあるわけではないことも覚えておきましょう。
まとめ
●住宅ローンの諸費用とは、住宅ローン契約の手数料や印紙税、保証料など、月々の返済や金利のほかにかかる費用のことです。
借入金額の3〜10%が目安となります。
●住宅ローンの諸費用の項目には、融資手数料、印紙税、保証料、火災保険料、地震保険料、斡旋手数料などがあります。
支払い方法は契約時に一括で支払うほか、月々の返済と一緒に支払う方法もあります。
●金融機関や保険会社、保険商品を比較検討して選ぶことで、住宅ローン諸費用を抑える工夫ができます。
また、頭金を多く用意したり電子契約を利用したりするなどして、諸費用を節約できることもあります。
●住宅ローンの諸費用を含め、住宅購入にかかる諸費用を借りることができる「諸費用ローン」。
住宅ローンよりも金利が高いため、月々の返済に無理が生じないよう、しっかりシミュレーションして検討しましょう。
住宅ローンは、お客様一人ひとり状況などが違いますので、悩まれることも多いかと思います。
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