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こんにちは。ナチュラル&スローな家「ナチュリエ」のスタッフです。
味わいのあるアンティークな部屋に憧れる方は多いのではないでしょうか。
注文住宅では、材料を工夫したりインテリアをうまく選ぶことで、アンティークな雰囲気の住まいを作ることが可能です。
今回は、アンティークな部屋の作り方のポイントについて、事例とともにご紹介します。
アンティーク感を上手に取り入れて、自分だけのこだわりの空間を手に入れてください!
アンティークな部屋の作り方とは?最初に得たい知識
「アンティーク(Antique)」という言葉は、フランス語で「骨董品」を意味しています。
工芸品や美術品の中でも、作られてから100年以上が経過しているものをアンティークと呼びます。
つまり、正式なアンティークな家具は、100年以上が経過した家具のこと。
イギリスやフランス、ベルギーといったヨーロッパの国々で作られたものが多く、価格も一般的な家具に比べると高めです。
しかし、他にはないおしゃれで味わいのある雰囲気から、自宅に置きたいという方は多くいらっしゃいます。
アンティークな家・部屋とは、そんなアンティーク家具が合う家や部屋を指します。
アンティークな家・部屋を作るためには、壁材や床材のデザインやカラーにこだわることが大切です。
本物のアンティーク家具を手に入れることは難しくても、アンティーク風なデザインやカラーを取り入れれば、味わいのある雰囲気が作れます。
デザインを決める前にテイストを決めておくと、統一感のある空間は作りやすくなるでしょう。
アンティークのテイストの種類
アンティークのテイストは、いくつかの種類に分かれます。
アンティークな家づくりの前には、目指すテイストを決め、その特徴をしっかり把握しておくようにしましょう。
英国アンティーク
英国アンティークは、その名の通りイギリス生まれのアンティークを指します。
オークやマホガニーといった、無垢材で作られた木製家具を主としたインテリアが特徴です。
家具はワックスで磨かれているものが多く、素材の風合いを生かした美しい上品なデザインとなっています。
また、壁紙やファブリックには、植物や鳥などの柄を取り入れるケースも多いです。
フレンチアンティーク
フレンチアンティークは、おしゃれでエレガントな雰囲気を醸し出しているのが特徴です。
フランス発のアンティーク様式で、パステルカラーや白といった明るい色や薄い色を組み合わせているため、日本の住宅でも取り入れやすいテイストだと言えるでしょう。
家具には装飾的なものが多く日本家屋になじみにくいこともありますが、古さの中にも気品と優美さを演出したい人にはぴったりです。
北欧アンティーク
北欧アンティークは、木の温もりを感じられるシンプルでナチュラルなインテリアデザインが特徴。
落ち着いたカラーをベースに、明るいカラーを差し色として取り入れるのが、一般的なスタイルです。
北欧アンティークを目指すなら、壁紙をレトロな幾何学柄にしたりカーテンなどのファブリックを植物柄にしたり、また北欧ブランドのデザイナーズ家具を置いたりするのもおすすめです。
ヴィンテージ
デニムなどで耳にする機会の多い「ヴィンテージ(Vintage)」という言葉は、アンティークとはちがって、おおむね100年に満たないもののことを指します。
質がよく、年数を重ねることで味が出ている物が該当し、通好みの人に好まれます。
ヴィンテージテイストの家や家具は、重厚感のあるアンティークに比べ、シンプルでモダンな雰囲気を持っているのが特徴です。
インダストリアル
「インダストリアル(Industrial)」は、「工業」や「産業」といった意味を持つ言葉です。
住宅や家具に関しては、工場などで少し雑に使い込まれたような、ダメージ感のある風合いを持つものを指します。
金属などの無機質な素材に、レザーや木材などの異素材を組み合わせるケースも多いです。
理想のアンティーク部屋に!叶えるための方法を詳しくご紹介
ここからは、注文住宅で理想のアンティーク部屋を作るために押さえておきたいポイントを、事例とともにご紹介します。
アンティークな部屋を作るためのポイント
まずは、アンティークな部屋を作る際のポイントについて見ていきましょう。
壁
アンティークな家を目指すなら、壁の色や柄、質感にこだわることが大切。
深い色の壁紙や絵柄のある壁紙、ヴィンテージライクな質感のある壁紙などを使用すると、部屋はぐっとアンティークな雰囲気になります。
カラーや柄の壁紙は、ポイントとして壁の一面だけに貼ったり、腰壁だけに貼ったりするのもおすすめ。
一部分だけの壁紙でも、十分アンティークな雰囲気は出せます。
また、質感の出やすい塗り壁にするのも1つの方法です。
床
ヴィンテージ感のある床材を選ぶことで、一気にアンティークな部屋を演出することができます。
例えば、ヴィンテージウッド※の無垢フローリングを使うと、経年変化を楽しめるクラシックな空間に。※時間が経過することで味わいが増した古材や、あえて経年変化したように加工された木材のこと
フレンチアンティークならホワイトウォッシュの床、重厚感を出したいならウォルナットなどのダークカラーの床もおすすめです。
また、テラコッタタイルやエイジング加工がされたタイルを使うのも良いでしょう。
色ムラやひび割れ風のデザインを選ぶと、より味わい深い雰囲気になります。
木・革
アンティークな雰囲気の演出に欠かせないのが、木や革といった素材使い。
濃い色や使い込まれたニュアンスのある質感の木・革を部屋に取り入れることで、アンティークな雰囲気は高まります。
床に無垢材を使うのはもちろん、キッチンやドア、窓枠、収納家具などに木材を使うとアンティーク感が高まります。
木や革は経年劣化を楽しめるので、暮らしていく中で変化を楽しめるのもうれしいポイントです。
家具
アンティークにこだわった注文住宅では、そこに置く家具にもこだわる必要があります。
とはいえ、全てをアンティーク家具にする必要はありません。
アンティークな家具を1つ設置するだけで印象は大きく変わりますし、アンティーク風の新品の家具でも素敵なアンティーク部屋を作ることはできます。
家具の設置で重要なのは、部屋との統一感を持たせること。
また、柔らかで暖色系の照明にするなど、光の効果でアンティーク感を演出するのもおすすめです。
アンティークな部屋の事例
ナチュリエで手掛けたアンティークな雰囲気の部屋の事例を4つご紹介します。
塗り壁と無垢床が魅力の三角屋根の家

フレンチスタイルのデザインが特徴。
以下のようなポイントで、アンティークな雰囲気を演出しています。
- 白い塗り壁
- ヴィンテージ感の強い無垢床
- 全体的にトーンを合わせた木材使い
- 壁の部分的なタイルや柄の壁紙
- デザインの入った窓・ドアのガラス
- 統一感のあるインテリア

ナチュリエのモデルハウスとして、ヴィンテージ・インダストリアル感を重視した住宅を建築しました。
この住宅では、以下のような工夫がアンティークな雰囲気のポイントとなっています。
- ヴィンテージ感のあるタイルやダークな木材の床
- 加工感のある木材使い
- タイル張りの壁や洗面台
- ストーブや家具のアイアン素材
飾ることを楽しむ、アンティークな風合いの家

白を基調に温かな色の木材を配置した、おしゃれなカフェのような雰囲気。
以下のようなポイントが、アンティーク感を演出しています。
- 質感の違う白色(壁紙、柱、タイルなど)
- 温かな色味のナチュラルな床・木材使い
- ブラウン・くすみカラーの家具
- レトロな雰囲気のストーブ・インテリア
カフェ風の部屋作りについては、「カフェ風インテリアはナチュラルがポイント!おすすめアイテムも」もぜひお読みください!
漆喰の壁とステンドガラスの小窓があるアンティークなおうち

シンプルでありながら素材や細かなデザインにこだわったアンティークハウスです。
アンティーク感を実現する以下のような技が要所要所に光ります。
- 漆喰の壁
- ヴィンテージ感のある無垢床・建具
- 色ムラのある木材を使用したキッチン
- ステンドグラスの小窓
- シックな色のアクセントクロス
- アーチ開口の収納
- レトロな照明
アンティークな部屋にするためのインテリアの選び方
インテリアを選ぶ際のポイントについても、部屋の場所別にご紹介します。
キッチン&ダイニング
アンティークな雰囲気のキッチンを実現するためには、インテリアもアンティーク風のものや天然素材のものを選ぶのがおすすめです。
例えば、ニュアンスのある木製の食器棚やハイチェア、アンティーク風な調理器具、食器など。
食器類は、見せる収納を採用することで、インテリアのアクセントにもなります。
リビング
生活の中心となるリビングには、アンティークな雰囲気のテーブルとソファを置くだけで、全体の雰囲気を演出できます。
アンティークな家具ばかりをたくさん置いてしまうと、圧迫感が出てしまうので注意しましょう。
アンティークな家具は、あくまでアクセントとして置くのがおすすめ。
シンプルにまとめるのが、すっきりしたアンティーク部屋を作るポイントです。
寝室(ベッドルーム)
寝室では、ベッドの周辺を工夫してみましょう。
例えば、ベッドの横にヴィンテージ感のある木製の椅子やサイドテーブルを配置すれば、部屋は一気にアンティーク風になります。
重厚感のあるラグを敷くのも良いでしょう。
また、豪華な雰囲気が好みなら、中世のヨーロッパを想起させるようなベッドとシャンデリアを設置するという方法もあります。
照明のデザインと色にもこだわって、レトロで落ち着く空間を作りましょう。
トイレ&バスルーム
トイレやバスルームに関しては、洗面所の小物にこだわることで、アンティークな印象を演出できます。
例えば、鏡の枠をヴィンテージ感のある素材のものにしたり、水道の蛇口を錆びた色合いの古いデザインのものにしたり。
タオルやコップなどの日用品のデザインにもこだわりたいですね。
ほかにも、古いバスタブを使用したり、バスタブの横にアンティークの小さいテーブルを置いたりするのもおすすめです。
玄関
玄関は、フリンジやタッセル付きや天然素材のラグを敷いたり、かごやドライフラワーを置いたりするだけでも、アンティークな雰囲気に近付けます。
また、アンティークなコートスタンドを設置したり、腰掛けとしてアンティークチェアを置いたりするのもおすすめです。
アンティークなお部屋の作り方は注文住宅で実現!インテリアにもこだわって
アンティークな部屋とは、アンティークの家具に合う素敵な雰囲気の部屋のこと。
アンティークのテイストには、英国風、フレンチ風など、さまざまな種類があります。
アンティークな部屋を作る場合には、部屋の使用目的や好みを考えたうえで、まずどんなテイストを目指すか決めることが大切です。
アンティークな部屋を作るポイントは、壁や床の素材や色、柄にこだわること。
木や革などの天然素材を効果的に使用しながら、インテリアも統一感を持って選ぶようにしましょう。
「ナチュリエ」は、木の家でのていねいな暮らしや自然素材の家を提案するハウスメーカーです。
多くの施工実績があり、アンティーク調にしたいなどのお客様の要望に柔軟に対応することが可能です。
注文住宅をご検討の方、自然素材の家に興味のある方はぜひ一度お問い合わせください。