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こんにちは。ナチュラル&スローな家「ナチュリエ」のスタッフです。
家づくりを考えるとき、床材選びはとても重要。
数ある床材の中でも、木の質感や風合い、温もりある無垢材はとても人気です。
しかし、ペットを飼っている方、今後ペットを飼う予定がある方は、無垢フローリングがペットとの生活に適しているのか心配な方もいらっしゃると思います。
今回は、無垢床でペットを飼う際に気をつけるポイントや、ペットに優しい無垢フローリング選びのポイントをご紹介します。
無垢床の家でペットを飼っても問題ない?
冬場や夏場でも気温が調節できる室内は、ペットの体調管理がしやすく安心できるメリットがあります。
しかし、お家の中でペットと過ごす際には問題点が2つあります。
- ツルツルに塗装されている床はペットが滑りやすい
- ペットが歩く際に爪を立てることができずに足腰の負担になることがある
これからマイホーム計画中の方は、ペットの健康を守るためにもフローリングの素材選びが重要です。
フローリングは、大きく分けて「無垢フローリング」と「合板フローリング」の2種類。
「合板フローリング」は、表面がコーティングされており傷やへこみに強く、ツルツルとしているものが多いです。
「無垢フローリング」は、傷がつきやすいですが、柔らかく足腰にも負担が少ないため人やペットにも優しい仕上がりとなります。
家の中を走り回る犬や猫にとって、滑りやすい床は腰を捻ったり転んだりなどケガをしやすいという危険も。
無垢床は、適度な柔らかさでペットがしっかりと爪を立てて歩くことができるので、安全にのびのびと暮らせる環境といえるでしょう。
無垢床の家でペットと暮らす際に気をつけたいポイント
無垢床の家でペットと暮らすときには、ペットの粗相による汚れや臭い、床の傷など対策をしておきたい問題もあります。
気をつけたいポイントごとに対策をご紹介しますので、参考にしてくださいね。
床の汚れや臭いの対策
無垢の床は、水気に弱いという特徴があります。
また、天然素材である無垢材は湿気が高いときは湿気を取り込み膨張し、空気が乾いてくると湿気を放出するという調湿機能を持っています。
そのため、張り合わせるときにはわざと間を少しあけて設置します。
ペットの粗相により水分が隙間に入り混むと臭いが残る可能性があるため、長時間の放置は禁物です。
なるべく早く拭き取るように気をつけましょう。
アンモニア臭には、クエン酸が効果的です。
拭き取ったあとクエン酸をぬるま湯に溶かしてスプレーし、もう1度拭き掃除をすると臭いが残りにくくなります。
※クエン酸の撒きすぎは、フローリングの変色やダメージを招く恐れがあります。使い過ぎには注意しましょう。
無垢材のお手入れ方法については、「無垢材を使った木の家のお手入れ・メンテナンスとは?経年変化も楽もう」でも詳しくお話しています。
ぜひ参考にしてくださいね。
床の傷・ペットの滑りやすさ対策
家の中を走り回ることが多いワンちゃんや猫ちゃんの爪による床の傷は、避けて通るのは難しいです。
ペットの爪痕に限らず、無垢床は生活をしていると多少なりとも傷がついてしまいます。
床に爪痕が残るのも、しっかりと爪を立てて走ることができている証拠。
ペットの爪痕も年月とともに馴染んでいくので、それも味があると考えれば、無垢材が変化していく様子も楽しんでいただけると思います。
また、無垢床は適度に柔らかく合板フローリングよりは爪を立てて歩くことができますが、全く滑らないわけではありません。
とくに滑りやすい廊下や玄関には滑り止め効果のあるワックスを塗ることで、滑りにくくなるだけでなく傷の予防にもなります。
他にも、ペットの足の裏に直接かける滑り止めスプレーや、ペット用の滑り止め靴下なども販売されているので、状況に応じて活用することも考えてみてくださいね。
ペットと暮らすならどんな無垢材を選ぶ?
ペットがいるご家庭の無垢材選びのヒントや、汚れを防ぐ工夫もあわせてご紹介していきます。
ペットがいるご家庭の無垢材選びのヒント
無垢フローリングは、全体的にペットに優しい床といえますが、無垢材の中でもクッション性があり柔らかめの素材は、パイン材やスギなど。
柔らかい素材は、ペットが爪を立て踏ん張りをきかせやすいので、ペットの健康を最優先に考えるのであれば、柔らかさを重視した無垢材選びをしてみましょう。
ナチュリエでは、床材にパイン材を使用しています。
大切なペットと無垢床の家での暮らしを楽しんでいるオーナー様もいらっしゃいますので、参考にしてみてくださいね!
愛犬と遊ぶ旅館のようなおうち
傷や汚れ対策を強化するのであれば、耐久性の高いアジアンウォールナットや竹なども選択肢の1つ。
アジアンウォールナットは、無垢材の中では硬めの種類になりますが、色味が濃く光沢が少なく、光の反射による傷が目立ちにくい材質です。
また、竹のフローリングも無垢材の中では硬めの素材ですが、水分を弾き染みにくい素材。
ペットが粗相したときや汚れた足で床の上を歩き回った場合も掃除がしやすく、臭い残りの心配が少ないですよ。
また、「浮造り(うづくり)」のフローリングを採用する方法もあります。
浮造りは、木材の表面をこすることで自然な木目と凸凹の質感を浮かび上がらせる加工です。
表面の凸凹にペットが爪をかけやすく、傷も目立ちにくいのが嬉しいポイントです。
ペットのために床をコーティングする方法も!
汚れによる被害を最小限に抑えたいという方は、床をコーティングする方法があります。
無垢床にも使用しやすいコーティングには下記のようなものがあります。
蜜蝋ワックス
ミツバチの巣から抽出された蜜蝋を主原料として作られているワックスです。
ワックスを塗ることで木の表面に膜としてとどまり水を弾くため、汚れ防止効果を得られます。
仕上がりもさらっとしているので、見た目は無塗装な仕上がりで床を保護してくれます。
オイル塗装
仕上げとして、木材の表面から塗料を塗り内部に浸透させます。
オイル塗料は、無垢材ならではの木の質感を楽しみたいという方におすすめです。
浸透することで木目が引き立つため、木目がはっきりしている木材に使用するのも良いですね。
まとめ
●ペットにとってツルツルに塗装されている床は滑りやすく、歩く際に爪を立てることができずに足腰に負担になる心配があります。無垢フローリングは、柔らかく足腰にも負担が少ないため、人だけではなく、ペットにも優しい仕上がりの床です。
●無垢床の家でペットと暮らす際には、ペットの粗相による汚れ・臭い対策や、滑ってケガをしないように床にワックスを塗るなどの対策をするのも良いでしょう。ペットの爪による傷に関しては、無垢材が変化していく様子と一緒に楽しんでいただけると思います。
●ペットと暮らすときは、無垢材の中でも柔らかいパイン材やスギなどを使用した無垢床を検討してみましょう。浮造りの加工を施すのもペットが滑りづらい環境をつくる方法の1つです。汚れ防止のために蜜蝋ワックスやオイル塗装などで床をコーティングする方法もあります。
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