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こんにちは。ナチュラル&スローな家「ナチュリエ」のスタッフです。
家を建てる際、いろいろな条件の土地に出会うと思いますが、今回はその中でも「高低差のある土地」について。
高低差のある土地とは、前面道路や周辺地域の宅地よりも位置が高い、または低い土地のことです。
高低差のある土地に家を建てるメリットやデメリット、建築にかかる費用、高低差を上手に活用するアイデア、注意点などを解説していきます。
高低差がある土地に家を建てる際のメリットとデメリット
「いいな!」と思った土地が、高低差のある土地だと、悩んでしまいますよね。
確かに高低差のある土地にはデメリットもありますが、実はメリットもたくさん!
工夫次第で理想のマイホームを建てることも可能です。
土地に高低差がある場合のメリット・デメリットを見ていきましょう。
メリット①土地の価格が安い傾向がある
高低差がある土地のメリットは、希望のエリアの土地が相場よりも安く買える可能性があること。
高低差があって普通の土地よりも使いにくい分、土地の価格が安い傾向があります。
メリット②高低差を活用すれば機能性やデザイン性がUPする
高低差を上手に活かすことで、住宅の機能性やデザイン性を高めることもできます。
道路から家の中が見えにくいように設計したり、高い位置にある土地だと見晴らしが良い家になり、開放感を感じられたりすることも。
道路より土地が低い場合には、部屋が少し囲まれるので気密性を高められ、防音室やガレージなどの設置も検討できます。
高低差をうまく利用して設計プランを立てることで、プライバシーや採光をしっかり確保し、オリジナリティの高いデザインの家にすることも可能となりますよ。
メリット③防災面でも高低差を活用できる
土地が道路よりも高い場合には、浸水などの水害を受けにくくすることもできます。
高低差が1mあるだけで、浸水の被害から免れるケースもあります。
リスクを抑えた住宅を建てたい方にも向いているでしょう。
デメリット①工事費用が高くなる可能性がある
高低差のある土地は、通常の平坦な土地よりも施工に手間がかかるため建築費がかかり、土地が安くてもトータルコストが高くなってしまう可能性があります。
特に地盤や基礎を強化する工事費用が必要になることもあるため、工事の内容や費用の目安を事前に確認しておきましょう。
ただし、土地自体が安くなっているケースもあるので、コストが高くなるとは一概にはいえません。
土地代と工事費用の両方を確認して検討してみましょう!
デメリット②建築プランの選択肢が狭まる可能性がある
高低差のある土地に家を建てる技術やノウハウがある建築会社へ依頼しなくてはいけないので、建築会社の選択肢が狭まってしまうというケースもあります。
建築会社によっては、高低差のある土地の場合に選択できる建築プランが限られることもあるので、ある程度リサーチしておくことが大切です。
デメリット③段差や階段が多くなる
敷地内や室内に高低差があれば段差や階段が多くなるため、小さなお子さんや高齢者が住みにくい家になってしまうこともあります。
現在の家族構成だけでなく、将来の自分たちの老後の生活なども考慮した上で考えると良いでしょう。
土地に高低差がある場合に必要な工事内容と費用の目安は?
高低差がある土地に家を建てる場合、まずは土地を整えるのに費用がかかることも。
土地の状態や高低差の程度によって費用も変動しますが、おおよそ数十万円から数百万円ほどかかってしまうケースもあります。
具体的には下記のような工事が必要です。
土地の造成工事
切土、盛土、埋め立てなどを行い、土地の高低差を埋めたり傾斜をなだらかにしたりします。
地盤改良工事
盛土や埋め立てなどで土を足したケースで、そのままでは地盤が弱いという場合にはさらに地盤改良を行い、地盤を補強します。
外構工事
造成を行なって作った基礎が崩れてこないように壁を作って補強する擁壁(ようへき)工事、がけ部分や盛土が崩れないようにコンクリートで土を固める土留め工事などを行います。
高低差がある土地ならではの活用方法もある?
高低差をマイナスに捉えるのではなく、プラスに考えて個性ある家にするのも楽しいですよ!
高低差をうまく活かした設計で、その土地ならではの家を建ててみましょう。
道路よりも高い部分がある土地では、外から見えにくくプライバシーが守られることや日当たりを確保しやすくするよう工夫することもできます。
例えば、1階部分はビルドインガレージや玄関などにして、2階部分にリビングなどの生活スペースを作るプラン。
窓を大きくとって日当たりを重視しながらも、プライバシーを確保したリビングにすることができます。
道路から低い部分がある土地の場合は、低い部分にある部屋は気密性と遮音性に優れています。
採光が懸念事項ではありますが、楽器の練習室やシアタールームなどにすれば、その心配も少なくなるのではないでしょうか。
ワインセラーや納戸を設置するといった活用方法も良さそうです。
室内に高低差ができてしまう場合は、段差を活かして収納スペースを作るなど、土地の特徴を活かしたプランを考えるのも楽しみの一つになります。
担当の営業スタッフに相談をして、希望の土地に高低差がある場合は、高低差を上手に活かしたプランを提案してもらいましょう。
高低差のある土地の購入を決める前に知っておきたい注意点
高低差のある土地にはメリットもデメリットも両方あるため、費用やプランなどの懸念事項は事前にしっかり確認しておきましょう。
また、高さ2m以上のがけが近接する土地なら「がけ地」に該当するケースもあります。
がけ地の制限内容は自治体によって異なりますが、がけから一定以上の距離をとって建築する必要があったり、擁壁を設置する必要があったりするので、注意しましょう。
さらに、高低差のある土地は売却しにくいといわれているため、将来売却することも見据えて建築会社の担当者などに相談してみると良いですね。
土地の高低差だけでなく、形が整っていない「不整形地」にも注意しましょう。
こちらもあわせてご覧ください。
土地の形状の種類は?メリット・デメリットや注意点、活用のコツも
まとめ
・高低差がある土地のメリットは、相場よりも安く購入できる場合があることや、高低差を活かして機能性やデザイン性などを高め、防災面でも役立てられること。
デメリットとしては、家を建てるために土地を整える造成工事や外構工事が必要なので、トータルコストが高くなってしまう場合もあることが挙げられます。
建築会社や建築プランが限定される場合があり、家の中の段差が増える可能性もあります。
・高低差のある土地に家を建てる場合、高低差を埋めたり傾斜をなだらかにしたりする造成工事、地盤改良、基礎やがけ部分が崩れてこないよう補強をする外構工事などが必要です。
費用は土地の状態や高低差の程度によっても変わりますが、合計で数十万~数百万程度になってしまうケースもあります。
・高い土地はプライバシーや採光が確保できる、低い土地は遮音性や気密性に優れているといった特徴があります。
高い部分に生活スペースを持ってきて明るいリビングにする、低い部分にはシアタールームや楽器練習室をつくるなど、高低差を上手に活かした設計プランを考えてみましょう。
・高さ2m以上のがけが近接する土地は「がけ地」の制限を受ける場合があり、売却しにくい可能性もあるので、建築会社や不動産会社の担当者と相談しましょう。
自然素材の家や木の家を手がけるハウスメーカーをお探しなら、ぜひナチュリエにお気軽にご相談ください。