目次
こんにちは。ナチュラル&スローな家「ナチュリエ」の三好です。
家を建てるときに気になる「地盤」。
地震の多い日本だからこそ地盤が強いかどうかは気になるポイントで、それは札幌でも同じです。
今回は、地盤の強さについての基礎知識をご紹介します。
地盤の強さとは何か?自分で見分けることはできるのか?
札幌で地盤が強いと言われている地域の情報や、地盤が弱い土地に家を建てる際の対策や対処法などもお伝えします。
地盤が強いとは?地盤が強い土地の条件や見分け方
土地の表層部が固く、地震が起きても揺れにくい土地のことを「硬質地盤」や「地盤が強い」と言います。
地震の多い日本では家を建てる時に特に気にするポイントのひとつで、一般的に表層部に岩盤や砂礫を多く含む土地は地盤が強いとされています。
一方、柔らかい粘土や砂を多く含んでいたり、海や川を埋め立てたりしてできた土地は強度が弱く「地盤の弱い」土地です。軟弱地盤とも呼ばれています。
地震による土砂崩れや地盤沈下、液状化現象が起こってしまう可能性が高くなります。
地盤の強い・弱いを判断するには、まずは以下のような点をチェックしてみましょう。
地盤が強い
古くからある高級住宅街
「まずは地盤がしっかりした場所から重要な建物が建てられてきた」という背景があります。
そのため、富裕層の多い大きな家の建つ高級住宅街と呼ばれる地域は、安心感が高いです。
テレビで地震速報が流れた時に揺れが少ないエリア
震源地からの距離は変わらなくても、揺れが大きいエリアと少ないエリアがあると思います。
この時に揺れが少ないエリアは地盤が強い可能性があります。
地盤が弱い
地名に「水」「川」「沼」など水に関する文字が入っている
もともと川や沼、池などがあり埋めたてて作った土地の可能性があります。
水場が近いと土地が水分を含んで柔らかく、地盤が弱いと言われます。
電柱や柵、地面が傾いている
傾きが見られる場所は、これまでの地震で影響が出ている弱い地盤と考えられます。
車で走行した時にガタガタと揺れを感じる場合も、地震などにより地面が歪んでいる可能性があります。
家を建てる土地の地盤の質を調べる「地盤調査」について、費用や工法の種類はこちらをご覧ください。
地盤調査の費用相場は?調査の種類や流れ、業者選びのポイントも
札幌の地盤が強い地域・弱い地域はどこ?
札幌市内で地盤が強く、地震でも揺れにくいと言われているのは南区や西区、中央区のエリアです。
一方例外もありますが、一般的に地盤が弱いと言われているのは手稲区、北区、東区、白石区などのエリア。
札幌は水分を多く含む「泥炭地」のエリアが多く、過去には石狩川水系の領域変更のための川の埋め立ても行われており、このようなエリアは地盤が弱いとされています。
JR函館本線の線路から北側エリアは特にこの「泥炭地」のため、地盤が弱いとも言われています。
2018年の北海道胆振東部地震では震源地に近い恵庭市や北広島市を飛び越えて、札幌の反対側にある東区で大きな被害がありました。
地盤沈下や液状化の被害があった清田区のエリアは、谷を埋め立てたり火山灰を盛り土したりして整えられたエリアでした。
札幌市のホームページでも地震による土砂崩れや液状化現象の危険度などを予測したハザードマップを公開していますので、お住いのエリアについてぜひチェックしてみましょう。
地盤が弱い場所でも家は建てられる?対処法は?
地盤の強い土地に住宅を建てるのがベストですが、地盤が強くないからといって家を建てられないということはありません。
しっかりと地盤調査を行い、土地の特徴にあった対処を行うことで安全な住宅を建てることができます。
弱い地盤を改良して安全な基礎を作るためには、こんな工法が取り入れられています。
表層地盤改良工法
地盤表面の柔らかい部分を削り、セメントと土地を混ぜたものを敷き詰め固める地盤改良方法。
軟弱地盤が比較的浅い場合に有効です。
柱状地盤改良工
強い地盤にたどり着くまで地面に直径60cmほどの穴をを堀り、その穴の中へセメントと土を混ぜたものを注入します。
円柱状の硬い地盤を作って建物基礎を支えます。
軟弱地盤が地中2~8m程ある場合に用いられます。
小口径鋼管杭工法
地中深くにある硬い地盤まで届く鋼管杭を地面にうち、建物基礎を支える方法です。
1~2日という短い工期で地中30mまでの地盤を補強することができます。
適切な地盤改良や地盤補強を行うためには、詳しい地盤調査が必要です。
個人で細かな地盤調査を行うことは難しいので、ハウスメーカーや専門の地盤調査会社へ相談し、地盤調査を実施してもらうのが良いですね。
また、その分の費用は増してしまうため、合わせた工事費用も考えた土地選びをするようにしましょう。
札幌の地盤について知り、家づくりの参考にしよう!
札幌とはいえ地震の多い日本に住んでいるからこそ気にしたい「地盤の強さ」。
一般的に岩盤や砂礫を多く含む土地は地盤が強い、水分や緩い砂、粘土などを多く含む土地は地盤が弱いと言われています。
札幌市内で地盤が強いと言われるのは南区、西区、中央区など。
手稲区、北区、東区、白石区のエリアは地盤が弱いと言われ、2018年の北海道胆振東部地震での東区や清田区の一部での被害は記憶に新しいでしょう。
ただし、知っていてほしいのは地盤が強くないからといって家が建てられないわけではないということ。
多くの場合は適切な地盤改良や補強などを行って安全な住宅を建てることができます。
ただし、工事費用はかかってしまうため、踏まえたうえでの土地選びができると良いですね。
札幌市の防災マップなどを確認して情報を収集し、ハウスメーカーや専門業者へ詳細な地盤調査を依頼しましょう。
注文住宅のナチュリエ札幌にもお気軽にお問い合わせください。
また、ナチュリエは全国各地に店舗があります。
自然素材の注文住宅についてはお近くの「ナチュリエ」へぜひお気軽にご相談ください。