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こんにちは。ナチュラル&スローな家「ナチュリエ」の木元です。
家具や小物を自分で作るDIYは老若男女問わずとても人気があります。
しかし、興味はあるものの何から始めればいいのかわからない、という人も多いのではないでしょうか。
今回は、初心者向けのためのDIYについて、必要な材料や工具、おすすめDIYなどを紹介します。
参考にして、初めてのDIYを楽しんでください。
DIYとは?初心者は何から始める?
DIYとは「Do It Yourself」を略したものです。
「自分でやってみよう」という意味になります。
「お部屋のここにこういうものがあれば便利」
「こういうイメージのお部屋にしたい」
などのちょっとしたアイデアをもとに、既製品を購入するのではなく、自分の手で家具などを制作・修理・装飾することを指します。
DIYのメリットは、既製品にはないオリジナルな作品が作れることと、既製品よりも安くできること。
自分が思い描いたとおりの作品を作れ、その楽しさが味わえるのもDIYの醍醐味といえます。
DIYはプロでなく素人がものを作ることで、プロ・素人問わず手作りされたものを指すハンドメイドとは異なります。
また、木工作業がメインの日曜大工と違って、DIYは雑貨・メイク用品・ファッション用品など、より広い範囲の手作業を指します。
DIYは元々はロンドンの戦後復興のスローガンとして誕生した言葉ですが、現在は趣味として何かを手作りするという意味になっています。
DIYでは、まずどんなものを作りたいかイメージすることから始めましょう。
収納スペースが欲しい、これをディスプレイしたいなど、お部屋をもっとおしゃれで快適にするために必要な物をいろいろと思い描きます。
DIY初心者なら、小物や100均の商品を組み合わせて作れるものなど、比較的簡単なものから作るのがおすすめです。
失敗を防ぐためにも、気軽に挑戦できるものから始めてみましょう。
作るものをイメージできたら、材料を集めます。
必要なのは、メジャーやカッター、ドライバーなどの工具と作るものの素材。
最初は工具ものこぎりなど大掛かりなものは必要ないことの方が多いでしょう。
必要になればその都度買い足せば良く、最初から工具をすべてそろえる必要はありません。
素材もホームセンターや100均のアイテムや、家にあるけれども使わないものなどを活用できます。
実際にDIYの作業を始める前に、傷や汚れをつけたくない部分には養生シートを貼り、保護します。
汚れが付かず、後片付けも楽になるのでおすすめです。
DIYの概要や大体のやり方が分かったところで、具体的な流れや材料などについて次から解説していきます!
DIYの流れ
次にDIYの流れについて説明します。
家具を作る場合を想定し、設計図作成から完成までを紹介します。
設計図を書く
何を作るかが決まったら、まずは設計図を書きます。
Googleで検索すると、作り方などが詳しく書かれているので参考にするとよいです。
家具の設置場所を決め、その場所を正確に採寸し、作品の完成時のサイズを設計図に書き込みます。
収納棚など中に何か入れるものを作る時は、収納したいものがしっかり入るかなど、用途を確認してから設計図を書くといいでしょう。
材料を調達する
木材・金具など必要な材料を書き出します。
木材は、その寸法や・必要な数・材質もメモしておきましょう。
材料は失敗した時のために余分に準備することをおすすめします。
材料をカットする
設計図に記載された長さにカットします。
多くのホームセンターには、電動のこぎりの貸出や・木材のカットなどのサービスがありますので利用するとよいでしょう。
ヤスリをかける
木材のカット面にサンドペーパーを使って、ヤスリをかけます。
木材のカット面は、ザラザラしていて、とげが出ていることもあり、とても危険です。
綺麗にヤスリがかけられていると、塗装・組み立ての作業がやり易くなります。
塗装して、組み立てる
塗装と組み立てを行います。
初めてのDIYなら、まず塗装してから組み立てることをおすすめします。
自分の好きな色を塗れるのがDIYの良いところです。
ニスやワックスもかけるとつやが出て美しい仕上がりになります。
金具やキャスターは組み立てる前に取り付けておくと作業しやすいです。
初心者のDIYにおすすめの材料
初心者におすすめの木材と塗料について説明します。
木材
加工しやすい木材として、杉材・ヒノキ材・SPF材があげられます。
杉材
杉材は木目が荒いですが、とても柔らかく、加工しやすいので初心者向けです。(画像:photoAC)
ヒノキ材
ヒノキ材は木目がきれいなので、シンプルさを好む人にはおすすめです。
ヒノキは強度が高く、水にも強いという特徴があり、大型の家具を作りたい場合に適しています。(画像:photoAC)
SPF材
SPF材はSpruce(えぞ松)とPine(松)Fir(もみ)の3つの木のタイプを総称したものです。
材質が柔らかく、軽量で扱いやすい上に値段も安価なので、初心者にはおすすめです。(画像:photoAC)
塗料
塗料には「水性塗料」と「油性塗料」の2つの種類があります。
水性塗料
水性塗料は溶剤が水である塗料で、臭いが少ないというメリットがあります。
室内を塗装する場合には臭いが少なく安全性も高いのでおすすめです。
密着性がよくないのがデメリットとなります。
油性塗料
油性塗料は溶剤がシンナーで、耐久性が高い点がメリットです。
屋外の塗装をする場合には、おすすめです。
臭いが少々きつい点がデメリットとなるため、キッチンやダイニングなどではおすすめできません。
初心者のDIYにおすすめの工具
DIY初心者におすすめしたい工具を紹介します。
ノコギリ&ソーガイド(電動丸ノコ、手ノコ)
スピードと正確さを優先させるならば「電動丸ノコ」を使いましょう。
ホームセンターにて5000円前後で購入できます。
ベースがアルミで出来ているものが、軽くて使いやすいです。
電動ではなく手動の「手ノコ」を使う場合は、替刃式のものが便利です。
補助道具であるソーガイドを使うと、ノコギリの軌道を固定してくれるので、綺麗にカットできます。
クランプ
クランプは木材を固定する道具です。
木材を切る際と、接着する際の両方に使える工具です。
クランプには数種のサイズがあるので、使用目的にあったものを使いましょう。
ヤスリ
木材の表面や切断面を整えるために欠かせないのがヤスリです。
ヤスリ掛けをすることで、塗料の乗り方や見栄えがよくなります。
ヤスリの粗さの度合いが数字で表されていて、数字が小さいほど目が粗くなっています。
研磨する際は、荒いヤスリから細かいヤスリの順に使っていきます。
ドライバードリル(電動ドライバー)
電動でネジを締められる電動ドライバーです。
硬い木材にネジを差し込みたいときに役立ちます。
先端の工具を取り替えることで穴をあけるドリルとして使うこともできます。
初心者におすすめの工具の種類や選び方のポイントなどは「DIY初心者におすすめの工具は?選び方まで徹底解説」も合わせてご覧ください!
初心者がDIYでやりがちなミス
DIYでよくあるミスとその対処法を紹介します。
カットした木材が歪んでいる
直角などまっすぐにカットしたつもりでも木材が歪んでしまうことはよくあります。
ソーガイドを合わせて使うと、まっすぐに切れます。
それでも上手くいかない場合は、ホームセンターでカットしてもらうことをおすすめします。
釘が曲がる
釘をかなづちで打ったら途中で曲がってしまったという経験は多くの人にあると思います。
対処法としては、まず、釘の長さの半分くらいの穴をキリであけ、その穴に釘をさし、釘に対して垂直に叩くと上手にできます。
頭を潰してしまう
ドライバーでねじを締める時、締め付けすぎると溝が潰れてしまうことがあります。
溝が潰れた時は、ねじの溝の上に幅の広い輪ゴムを被せ、その上からドライバーで締めてみるのがコツ。
輪ゴムが間に挟まることで、ドライバーの回転がねじに伝わりやすくなります。
初心者におすすめのDIYアイデア5選
はじめに紹介したようにDIYは家具に限らず、様々なものを手作りすることを指します。
ここでは家具にとどまらず、インテリア・小物など様々なDIYを紹介していきます。
壁にマスキングテープを貼る
マスキングテープを使って壁をデコレーションできます。
白い壁に縦にマスキングテープを貼るだけで可愛らしいストライプのデコレーションができます。
両面テープで模様替え
100円ショップのモザイクタイルを使って、簡単にカラフルな壁が作れます。
両面テープを使っているので簡単に剥がせます。
気分で壁のデザインを変えてみるのもよいかもしれません。
木箱をリメイクして収納棚を作る
ただの木箱でも着色したり、置いておく向きを工夫したりするだけでオシャレな雰囲気に仕上がります。
写真の収納棚は白と茶色の木箱が交互に並んでいて、とても可愛い見た目になっています。
木製の収納棚やラックはすのこや木の板を使っても作ることができるので、自分のイメージや好みに合ったパーツを選んでくださいね。
「DIYのやり方とは?簡単におしゃれ空間を作るコツ!」では、壁掛け型の木やレザーの飾り棚を手軽に作る方法をご紹介しています!
100均に売っているものでアクセサリーBOXを作る
100均で売っているクリアケースに一工夫加えて作った、アクセサリーBOXです。
写真のアクセサリーBOXは100均のクリアケースを2つ重ね、中に100均のフェルトを貼って作られています。
引き出しの段数や中の仕切りの数も自分で調整できる優れものです。
焼き網で飾り棚を作る
普段はインテリアとして使わないようなものでも工夫次第で、可愛らしいインテリアになることがあります。
写真の壁掛けはバーベキューの網を使ったDIYです。
画鋲で壁に吊り下げるだけでおしゃれなインテリアに変身します。
「家具のDIYアイデア12選!必要な材料や道具、進め方も詳しく解説」では、DIYのアイデアをもっとたくさんご紹介しています。
見るだけでワクワクするアイデアばかりですので、ぜひご覧ください!
DIYは何から始める?初心者なら簡単なもので気軽に始めよう
今回はDIYの始め方やアイデア、実際のDIYの方法などについて説明してきました。
DIYとは「Do It Yourself」の略であり、元々は戦後復興のスローガンでしたが最近では趣味として何かを手作りすることを指します。
初心者がDIYを始める時は、まず生活に必要な作りたいものをイメージし、小物など簡単なものから始めるのがおすすめ。
工具も必要なものだけを揃え、ホームセンターや100均などで素材を集めます。
作業場所を汚さないためにも、しっかりと養生してからチャレンジしてみましょう。
DIYの例として家具を作る時の手順・材料・注意点などを紹介しましたが、DIYに慣れていないと上手くいかないことも多いかもしれません。
ナチュリエスタジオは札幌市にあるナチュラルテイストの雑貨・家具などを販売するインテリアショップです。
DIYスタジオも併設されており、ミニテーブル制作や落ち葉アート作りなど、様々なDIYを試して楽しめるワークショップを開催しています。
1人でも手軽にワークショップに参加できるので、DIYに慣れていなくて不安な方、ほかの人とDIYを一緒に楽しみたい方など、是非参加してみてはいかがでしょうか。