fumfum

土間リビングで後悔しないためのポイントは?メリット・デメリットも

アイコン:ライフスタイルライフスタイル

土間リビングで後悔しないためのポイントは?メリット・デメリットも

  • 投稿日:
  • 更新日:

目次

こんにちは。ナチュラル&スローな家「ナチュリエ」のスタッフです。

昔は日本家屋に普通にあった土間が、昨今土間リビングという空間として再び見直されています。
どこか懐かしい雰囲気で居心地の良い空間を演出できる土間リビングには、機能面でもさまざまなメリットが。
子どもやペットと楽しく暮らせる新築住宅を作りたいと思っている方たちにもおすすめです。


しかし、土間リビングで後悔したという声があるのも事実。
そこで今回は、土間リビングで後悔しがちな点や、後悔しないために注意しておきたいポイントについて解説します。

また、土間リビングの魅力やメリット、土間リビングのメリットを活かした具体的なプラン例もご紹介。
土間リビングを取り入れた素敵な家を作る際には、ぜひ参考にしてください。



土間リビングで後悔するのはどんなポイント?

まずは、土間リビングの後悔につながるデメリットについて確認しておきましょう。

冬場に冷えやすい

土間リビングは、冬場に冷えやすいという弱点があります。
コンクリートなどの熱伝導率の高い素材を用いて土の上に作られるため、土の冷たさがそのまま表に出てしまいます。

冬の寒さ対策のために広さや空間に合った暖房器具の設置などを検討する場合も多く、光熱費が上乗せされるケースも少なくありません。

部屋の行き来が面倒になる

土間リビングは基本的に土足で歩くため、他の部屋に行く場合は靴を脱がなければなりません。
部屋の行き来に靴を脱いだり履いたりする面倒が生じます。
その煩わしさゆえ、部屋と部屋との動線を分断してしまう可能性があります。

この問題は土間を適切な場所に作ることで改善される場合もあるので、事前に専門家の意見を参考にしてきちんと対処しておくことが重要です。

段差ができやすい

土間は土の上に作られ、部屋の床は基礎工事の上に設けられるため、どうしても段差ができやすくなります。
段差は、年齢を重ねていくごとに負担になってきます。

昔からの日本家屋が少なくなったのも段差が一因です。
バリアフリーの観点から、段差は見過ごすことができないデメリットでもあります。

注文住宅の基礎工事についてはこちらもご覧ください。
基礎工事のやり方とは?注文住宅の基礎の種類や流れもご紹介

掃除が手間に感じる

土間リビングは汚れても水で流してモップをかけるだけで良いので掃除が楽ですが、土足で移動するため、定期的に掃除をしなければ砂などがたまってしまうことも。

人によっては、こまめな掃除が手間に感じることもあるでしょう。

土間リビングで後悔しないために注意しておくこと

土間リビングで後悔しないためにはどんな点に注意したら良いのでしょうか。
実際に土間リビングを作るときのポイントをご紹介します。

注意点①床材の選び方に気をつける

床材の選び方に気をつけることで、寒さやメンテナンスの手間といったデメリットを軽減させることができます。
土間リビングで良く使われる床材には、主にコンクリート・モルタル・フロアタイルなどの素材があります。

コンクリート

コンクリートはセメントが主原料で、砂利を入れて強度を高めています。
平らにするためのコテ押しの回数によって仕上がりが異なります。
1回から3回までありますが、3回のコテ押しがもっとも平らで艶のある表面になります。

コンクリートはコストが比較的安く、表面が平らなので掃除しやすく、傷つきにくいというメリットがあります。
ただし、ひび割れができやすいなどのデメリットもあるので、選ぶ際にはプロに相談しましょう。

モルタル

モルタルはコンクリートの表面の仕上げとして使います。
傷みが出たらモルタル部分だけを除き、塗り直せます。

モルタルは硬い素材なので傷への不安もなくなるでしょう。
ただし、防塵塗料の施工が必要となります。

フロアタイル

フロアタイルは色や柄などが豊富です。
種類によってはリーズナブルな価格帯ではないものもありますが、汚れにくく耐久性に優れ、部分的な張り替えも可能です。

ちなみに、コンクリートやモルタルは割れてしまう可能性もあるため、ナチュリエではフロアタイルでの施工を行なっています。

注意点②パネルヒーターやラグなどで寒さ対策をする

冬の寒さに弱い土間リビングは、スペースを広くとるほど寒さ対策をしなくてはなりません。
床暖房や薪ストーブを取り入れる方法もありますが、全室を暖めることができるパネルヒーターを導入するのがおすすめですよ。

暖房器具の初期費用や光熱費はさまざまなので、予算や家の構造をよく考えた上で、どのような対策をしたら良いか決めてくださいね。

また、冷たさを感じやすい土間の床部分にはラグを敷くなどの対策も。
手軽に寒さを緩和できる方法なので、床からの寒さが気になる場合は試してみましょう。

注意点③家全体の断熱性能を高める

土間リビングの床部分の寒さ対策だけでなく、住宅全体の断熱性能を高める方法も効果的です。

例えば、窓などの開口部が大きい設計にすると、外の冷たい空気によって室内が寒く感じることも。
大きな窓を設置するなら二重窓にしたり、断熱性能の高い複層ガラスを採用したりして、熱を逃がさない工夫をしましょう。

ナチュリエの新築住宅では、断熱性能の高い「樹脂サッシ」や「ペア(複層)ガラス」を使用し、断熱性能は公的基準を上回る高い水準となっています。
窓ガラスには太陽からの熱や紫外線を大幅にカットする「Low-E コーティング」が施されているため、夏でも快適な状態に保ちます。

※地域、店舗によって施工方法が異なる場合があります。

注意点④段差をつけ過ぎない

部屋と土間リビングとの段差はつけ過ぎないことが大切です。
子どもや高齢者にとって大きな段差は負担になります。

また、若い方だけの暮らしでも、将来的にはバリアフリーのことを考える時期が訪れます。
土間リビングを作る段階で、あらかじめ段差をなくすリフォームができるような設計にしておくと安心です。

注意点⑤収納スペースを作って掃除道具などを入れておく

土間リビングを使う目的に合わせて、収納スペースを作っておくのがおすすめです。

部屋に移動する際に靴を履き替える必要があるので、「あれがない!」といちいち往復していては面倒ですよね。
土間リビングでよく使うものはスペース内でサッと取ったり収納したりできるようにしておくと、快適性がアップしますよ。

また、ほうきなどの土間用の掃除道具を入れておくとついでに掃除をすることもできるので便利です。



土間リビングの魅力やメリットとは?

土間リビングは居心地の良い空間を作るだけでなく、機能的にも優れたメリットがあります。
住宅における土間リビングの魅力やメリットについて解説します。

心地良く懐かしさを感じる空間を作れる

土間は昔の日本家屋によくみられた懐かしい空間です。

水や汚れに強い土間は、炊事のためのかまどスペース、農作業などの作業場、そして農作物などの保存場所と、いくつもの役割を兼ねていました。
また、家族やご近所の方との温かな交流の場でもありました。

こうした土間のもつ心地良さと利便性が再評価されています。

室内でも外でもないからこそ多目的な空間に

土間リビングは、これまでにない新しい住み方を提案してくれます。

室内でありながら屋外のような雰囲気も持つ土間リビングは、趣味を楽しむスペースにもなれば、友人を気軽に迎えるおしゃれなカフェのような役割も担います。
また、子どもの遊び場や収納場所としても使えます。

土間リビングは、自分のライフスタイルや家族構成に合わせてさまざまな生活空間となります。

汚れが気にならない

土間リビングはコンクリートやタイルで覆われているので、絨毯やフローリングなどに比べ、汚れが気にならず掃除も楽に行えます。

水や食物をこぼしても水で流してモップをかけるだけで良く、後々シミも残りません。
また、家具の跡や傷がつくことについても気を回さずにすみます。

夏場は涼しい

夏場が涼しいのも土間リビングのメリットです。
土間に使われるコンクリートなどは熱伝導率が高く、さわると熱が奪われ冷たく感じられます。
土間面積が広いほど、家全体が涼やかな空気で満たされます。

エアコンに頼ることのない自然の涼しさは、体にも心にも心地良さを与えてくれるだけでなく、光熱費の節減にもつながります。

多目的に使える

使用目的を限定せず自由な空間として使えます。
子どもやペットの遊び場として、自転車やバイクなどの格納スペースとして、リビング・ダイニングとして使うのも良いでしょう。

家族のライフスタイルに合わせて、多種多様に対応できる柔軟性ある便利な空間になります。

土間リビングで後悔しない!メリットを活かすプラン例5選

ここからは、おすすめの土間リビングのプラン例を具体的に5選紹介します。

プラン①子ども・ペットとの遊び場

土間リビングは、子どもやペットが遊べる場として大変適しています。
雨や雪の日に外で遊べなくても、土間リビングでは外と同じように楽しく遊び回れます。
外遊びとは異なり、目が離せない幼い子どもも安心して遊ばせることができますよ。

また、子どもやペットが土間を汚しても楽に掃除ができ、心身に負担がかかりません。
ペットのいる家庭では、ペットの足に負担のかかるフローリングをやめて土間にすると、滑りにくく足に優しいです。

プラン②趣味を楽しむスペース

土間リビングで趣味を楽しむのも良いでしょう。
音楽鑑賞や絵画制作、あるいはトレーニングやヨガなど、趣味にもいろいろとあります。
土間リビングでは、さまざまな趣味にも対応できることが多く、楽しみを広げられる柔軟性があります。

中でも、屋外で作業が行われることの多いガーデニングや日曜大工、自転車やバイク、アウトドアグッズのお手入れなどを趣味にしている方にとっては、うれしい空間になります。
天気に関係なく屋内で作業ができ、汚れも気にならないので好きなだけ楽しめますよ。

自転車やバイクは土間に置いておけば、室内なので盗難の心配もありません。

プラン③薪ストーブなどを置いて家族団らん

リビングの一部を土間にして薪ストーブを置くと、そこには家族団らんの場が生まれます。
薪ストーブの柔らかな暖かさの中で、家族皆が心地良いひとときを過ごせるでしょう。
趣のある薪ストーブはインテリアとしても存在感があります。

薪ストーブを土間に置くことで、薪を外から運び入れたり、たまった灰を掃除したりする作業も効率良く行えて、作業して出た汚れにも楽に対処できます。

薪ストーブのメリットやデメリットなどについてはこちらもご覧ください。
土間に薪ストーブを設置するメリットは?薪ストーブの魅力や注意点について解説

プラン④外の庭とつなげてサンルーム

庭に続く場所に土間を作ってサンルームとして使うのも良いでしょう。
晴れの日はもちろん、季節や天候を気にすることなくゆっくりと庭を眺めたり、ときにはペットと遊んだりと、ゆったりとした時間を過ごせます。

土間と庭などのエクステリアをつなげる場合は、窓を全開にできるタイプのものを採用するとより開放的な空間にすることができます。

サンルームをダイニングキッチンやリビングとして使っても、気持ちの良い毎日を送れるでしょう。
ガーデニングの作業を行う場所としても土間のサンルームは便利です。

プラン⑤土足でもOKのダイニングキッチン

昔の民家では土間で炊事を行なっていました。
今また、土間のダイニングキッチンに人気が出てきています。

土間のダイニングキッチンなら、買ってきた重い食材などを土足のまま玄関からキッチンへスムーズに運び入れられ、油や水汚れの掃除も簡単です。

友人などを招く場合も、靴を脱ぐ必要がないのでカフェに立ち寄るような感覚で気楽に来てもらえます。

まとめ

●土間リビングで後悔しがちな点は、冬場に冷えやすいことや、部屋の行き来が面倒になること、段差ができやすいこと、掃除が面倒になることなどが挙げられます。

●後悔を防ぐためには、床材選びにこだわり、土間リビングの床の寒さ対策を行いましょう。
土間リビングだけでなく家全体の耐熱性を上げることもポイントです。
段差をつけすぎないようにし、適した収納スペースを作って掃除道具などを入れておくと、面倒や手間を軽減できますよ。
生活動線や設備を考え、土間の位置などを工夫しましょう。

●昔ながらの土間の魅力が新たに注目されています。
土間は屋外と室内をゆるやかにつなぎ、人と人との交流の場になる魅力的な空間。
汚れが気にならず、夏場も涼しく多目的に使えます。

●土間リビングは、子どもやペットの遊び場や趣味を楽しむスペース、家族団欒のスペースなど、さまざまな使い方ができます。
土間リビングのメリットを活かした使い方をすることで、さまざまな楽しみ方ができますよ。

自然素材の家や木の家なら、お近くの「ナチュリエ」にお任せください。
全国に店舗があるナチュリエは、土間リビングのある自然素材の注文住宅も多くご依頼をいただいています。
土間リビングのことをより詳しく知りたい方はぜひお気軽にご相談・ご質問ください。



タグ

著者

写真:阿部 明博
阿部 明博 (札幌店)

我が家には、犬のアトムとライムがいます。 私と同様に、年を取ってきました~。 みんな、食べることが大好きです。 食欲はおさえられないので、お互いの健康維持のために、 早朝、散歩を始めました。 朝の空気は新鮮です。

ようこそ、
ナチュリエの世界へ

  • 写真:ナチュリエの家の様子
  • 写真:ナチュリエの家の様子
  • 写真:ナチュリエの家の様子

家づくりの参考になる!無料カタログプレゼント

お住まいの地域(店舗)を
お選びください。