目次
こんにちは。ナチュラル&スローな家「ナチュリエ」のスタッフです。
手間をかけて火をおこし、時間をかけて育てる薪火の暖かさは、薪ストーブならではの魅力。
薪ストーブを使う際に薪をくべることは知っているものの、「他にどんなものが必要なんだろう」と、気になっている方も多いのではしょうか。
今回はそんな、薪ストーブを上手に扱う上で必要なアイテムと、あると便利なおすすめアイテムをご紹介します。
薪ストーブを使う際に必要なものは?
薪ストーブは、本体や煙突だけでは暖房器具として成り立ちません。
燃料の薪はもちろん、着火に必要なツールやアクセサリーも必要です。
安全かつ快適に使用するため、事前に揃えておくと良いものをいくつかご紹介します。
薪棚(ログラック)
大量の薪を乾燥・保管するため、薪ストーブを使う上で用意しておきたい必須アイテムです。
屋外・屋内用のほか、幅や高さが調節できるタイプ、DIYキッドになったものまで、さまざまな種類があります。
設置場所が屋外であれば、耐久性があり、カバーや屋根付きのものを選ぶと雨や雪が降っても安心。
薪を自作する場合は、しっかり乾燥させることも考えて、大きめの薪棚がおすすめです。
耐熱グローブ
薪ストーブを扱う上で必要不可欠な道具の一つです。
燃焼中のストーブは高温になるので、少し触れただけでも危険です。
薪を炉内へ入れたりストーブで調理したりする際は、耐熱グローブを着用して、火や熱から手を保護する必要があります。
腕の火傷を防ぐためにも、肘までカバーできるロングタイプがおすすめです。
キンドリングクラッカー&ハンマー
細かい薪や焚き付け用の薪をつくる際に便利なのが、キンドリングクラッカーです。
薪をのせてハンマーで叩くだけなので、女性や子どもでも安全に使えます。
ハンマーは使う人の体力に合うヘッド重量のものを選びましょう。
ストーブ用温度計(サーモメーター)
薪ストーブを安全に稼働させるには、ストーブの機種に合った適正温度で燃焼し続けることが重要。
ストーブ用温度計は、薪ストーブの燃焼状態や適正温度がひと目で分かるアイテムです。
薪ストーブの温度管理に最適で、薪を追加するタイミングなどの目安にもなるため、ぜひ用意しておきましょう。
火かき棒
薪ストーブ炉内にある薪を動かしたり、ひっかけたりして整えるために使います。
火ばさみ(トング)
薪ストーブ炉内にある薪を持ち上げたり移動したりと、火のついた状態の薪をつかむために使用します。
素材や形、長さにも違いがあるので、扱う薪の大きさや用途に合わせてつかみやすいものを選ぶことが大切です。
スコップ(シャベル)
薪ストーブ炉内にたまった灰をすくったり、かき出したりする際に使います。
ほうき
薪ストーブ周辺の木くずや灰の掃除にあると便利です。
毛の種類や長さ、値段もメーカーによって異なるため、自分の使い勝手の良いものを選ぶと良いでしょう。
ちりとり
薪ストーブ周辺の木くずや灰の掃除にあると便利です。
ストーブ専用の不燃性のものがおすすめ。
薪ストーブ用のスコップでも代用できます。
灰かき棒
薪ストーブ炉内の灰を平らにならしたり、集めていっきに外へ出したりするのに便利です。
灰入れバケツ(アッシュコンテナ)
薪ストーブ炉内にたまった灰を入れるための容器も必要です。
火が消えたと思っても、灰に火が燃え残っていることもあるため、通常のゴミ箱では火災につながる可能性があり、危険です。
安全性を考えて金属製で蓋つきのものを選びましょう。
ウッドストッカー・ウッドバスケット
薪ストーブを使う際は、1日分や数日分の薪を外から運んで室内に保管します。
そのため、室内で薪を保管するための容器が必要です。
ストーブ横に置けるウッドストッカーやウッドバスケットは、素材はもちろん、形や大きさ、デザインも豊富。
部屋の雰囲気や使いやすさにこだわって選んでみてくださいね。
ファイヤーツール
薪ストーブの火入れや灰掃除などの道具選びで迷ったら、とりあえずファイヤーツールを1セット用意しておくと安心です。
火かき棒や火ばさみ、ほうき、スコップなど、基本となるツールがセットになっています。
コンパクトで機能的なものから、インテリアとしても楽しめるデザイン的なものまであるので、長さや形状なども確認して使いやすいものを選んでみましょう。
薪ストーブを使う際にあると便利なおすすめアイテム
薪ストーブをより安全に、そして快適に楽しむために、先ほどご紹介したアイテムに加え、さらにいくつかのアイテムを揃えてみてはいかがでしょうか。
少しずつ吟味しながら、自分に合ったものを揃えてみてくださいね。
ハースラグ(ギャッベ)
ハースラグは耐熱性のマットのこと。
火の粉が飛んだり、木くずや灰などで汚れたりすることを防ぐために、薪ストーブの前に敷いて床を保護します。
ハースゲート(柵)
ハースゲートは、薪ストーブ用の安全柵です。
お子さまやペットがいるご家庭では、火傷などの事故に備えて設置するのがおすすめです。
ログキャリー
ログキャリーとは薪を運ぶための道具です。
主にフラットな生地からバッグ型に変形するものが多く、使う分だけの薪が運べるので、1つあると重宝します。
トートタイプやリュックタイプ、そのままストーブの横に置けるタイプもあるので、使い勝手の良いものを選んでみましょう。
木材用水分計(含水率計)
薪ストーブに使う薪は、乾燥が不十分だと火力が上がらず、燃焼効率が低下したり、煙突が詰まったりするリスクがあります。
そのため、しっかり乾いた薪を使うことが大事です。
ただし、薪の乾燥具合は見た目だけでは分かりづらいため、薪の水分量を測る木材用の水分計(含水率計)があると便利です。
ストーブファン(エコファン)
ストーブファンは、薪ストーブの上に置いて使うもので、熱によって発電して動く扇風機のような装置です。
薪ストーブによって発生した暖かい空気は、室内の天井付近に滞留しがちですが、ファンがあれば空気が循環し、暖房効率も高めてくれます。
メーカーによって形やサイズなどの違いがあるため、自分のストーブに合うものを選びましょう。
着火剤
薪ストーブに火を入れる際は、薪や焚き付けのほか、マッチやライターなどがあれば十分着火できます。
しかし、もっと素早く点火したい場合は、着火剤があると便利。
袋状やキューブ状で、小分けになっているものは、初心者にも扱いやすくおすすめです。
火吹き棒(ファイヤーブラスター)・ふいご(シュッポ)
薪ストーブの着火時に活躍する送風アイテムです。
火吹き棒は息を吹きかける筒状タイプ、ふいごは手で空気を送るポンプ式タイプです。
どちらも、ピンポイントで空気を送ることができるため、初心者でもスマートに、小さな火種をゆっくり育てることができます。
ケトル
薪ストーブを使うと室内は乾燥しやすくなります。
ケトルはお湯を沸かすだけではなく、加湿にも最適です。
ホーロー製のケトルは熱が冷めにくく、銅製は熱伝導が良いため、お湯が早く沸きます。
調理道具
薪ストーブは料理が楽しめるのも魅力の一つです。
ピザを焼いたり焼き芋をしたり、鍋での煮込み料理やグラタンにもチャレンジすることができます。
ダッチオーブンなどの鉄鍋やホーロー鍋、クッキングスタンドなどがあると重宝します。
炉内に直接入れて使うことができる調理器具もあるので、チェックしてみましょう。
「薪ストーブのある暮らしの魅力とは?注意点や施工事例もご紹介!」では、料理以外の魅力についてもご紹介しています。
ぜひ、こちらも参考にご覧ください。
薪割り道具
薪を自分でつくる場合は、薪割り道具が必要です。
入手する木材の大きさなどに合わせて使いやすいものを準備しましょう。
薪割り道具をいくつかご紹介します。
チェーンソー・薪割り機
原木からの本格的な薪づくりは低コストな分、時間や労力が必要です。
大量の薪を一気に効率よく作りたい場合や、体力に自信がない場合は、チェーンソーや薪割り機といった機械に頼るのもおすすめ。
斧・鉈(なた)
「薪割り」と聞いてイメージする道具の一つが斧です。
小さめの薪や焚き付け用の薪、枝払いには鉈も活躍します。
どちらも種類が豊富で、割りたい薪のサイズや材質などに合わせて適したものを選ぶ必要があり、実際に手にとって使いやすさを確認することが大事です。
お手入れ道具
薪ストーブのある暮らしを楽しむには、日々の掃除やメンテナンスも大事です。
簡単に使えるお手入れアイテムもあるので、ぜひ揃えておきましょう。
ガラスクリーナー
薪ストーブのガラス部分は、使っているとススやタールで汚れます。
汚れが落ちにくいときは、専用のガラスクリーナーがあると便利です。
ストーブポリッシュ
薪ストーブを使っていると、どうしても表面は、汚れたり色あせたり、サビが発生したりします。
これらを放置すると破損などにつながる可能性もあるため、定期的な掃除やメンテナンスが必要です。
ストーブポリッシュは汚れやサビを取り除いた後に塗り込むことで、塗装の剥がれや色あせを修復してくれる優れもの。
耐熱性のある光沢剤なので、磨くと艶も出ますよ。
薪ストーブを安全に長く使うためには、本体だけでなく、煙突の掃除も重要です。
煙突掃除の方法やタイミングについて詳しく知りたい場合は、「薪ストーブの煙突掃除方法は?掃除の必要性や流れ、タイミングを解説!」もあわせてご覧ください。
まとめ
●薪ストーブを使う際は燃料の薪はもちろん、着火に必要なツールやアクセサリーも必要です。
薪棚、耐熱グローブは薪ストーブを使う上で用意しておきたい必須アイテム。
ストーブ用温度計(サーモメーター)は、薪ストーブの燃焼状態や適正温度がひと目で分かるアイテムで、薪を追加するタイミングなどの目安にもなります。
火入れや灰掃除などの道具選びで迷ったら、火かき棒や火ばさみなどがセットになっているファイヤーツールを1セット用意しておくと安心です。
●薪ストーブをさらに安全かつ快適に使うには、床が汚れるのを防ぐハースラグや、安全柵の設置がおすすめです。
また、薪ストーブの燃焼効率や暖房効果を高めるには、木材用水分計やストーブファンなどを使ってみるのも良いでしょう。
ほかにも、調理器具、薪割り道具など、自分のライフスタイルに合ったものを、少しずつ吟味しながら揃えてみてくださいね。
自然素材の家や木の家を手がけるハウスメーカーをお探しなら、ぜひナチュリエへ。
家づくりに関するアドバイスやご提案もしていますので、お気軽にご相談ください。